
私は今回、「放送業界とセクハラ」について書きたいと思います。
これは昔から存在してきました。なぜ問題にならなかったというと、「放送業界にセクハラという言葉はない」というムチャクチャな理論が、一部で成り立ってきたからなんですね。
(中略)
でも、最近ようやく改善の兆しが見えてきました。放送局では、セクハラやパワハラに厳しいし、懲戒処分もビシビシ進められているようです。芸能界とマスコミ界は「悪しき習慣」から脱却しようと必死になっている。これはいいことですよね。
ハリウッド女優が、セクハラに抗議した「#Me Too」運動も、本当に素晴らしい。日本はもっと、女性が働きやすい環境をつくっていかないとダメだと思います。
そこで思うのですが、野党の方々が「#Me Too」と書かれたプラカードを持って抗議しているのには、とても違和感があるんです。セクハラ問題を政局やパフォーマンスに使うなよと。それ、国会審議を放棄して、やることですかね?
そんなことをやるから、世の中がドン引きするのを、なぜ野党の方々は分からないのか? 空気が読めない人が、一番ハラスメントをしやすい。気をつけた方がいいと思いますよ(笑)。
■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。
明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。
https://www.zakzak.co.jp/ent/news/180427/ent1804276499-n1.html