
海外ユニクロ事業の営業利益は45%増の599億円と第1四半期としては過去最高を記録した。同社によると、中華圏以外のアジアやオセアニア、北米や欧州での販売が好調だったことが寄与した。一方、中国大陸では新型コロナウイルス感染症に伴う規制によりアパレル需要が低下したことや、好調だった前年の反動により大幅な減益になったとしている。
国内ユニクロ事業も前年同期に在宅需要やエアリズムマスクの販売が盛り上がったことの反動により大幅な減収減益。9月から10月中旬までは気温が高い日が続き秋冬商品の販売が不振だったことも響いた。今期(2022年8月期)は既存店とネット通販を合わせた月次売上高が12月まで4カ月連続で前年割れとなっていた。
今期の業績予想は従来の水準に据え置いた。
岡﨑健最高財務責任者(CFO)は都内で会見し、中国での減収減益は新型コロナの影響を受けた「特殊な状況」で、「中国において競争環境が大きく変わったとは認識していない」と述べた。また、国内ユニクロ事業では、第2四半期にかけて在庫処分のための値引き販売を強化する予定であることも明らかにした。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-13/R5BIIHT0G1L101