
47904票が無効 2割近くに及ぶ村も 参院補選、行き場失う民意
27日に投開票された参院岩手選挙区の補欠選挙で、4万7904票が無効だったと岩手県選挙管理委員会が発表した。投票総数の8・62%にあたり、5人の候補者のうち下位2人の得票の5~8倍の数だ。2割近くが無効だった自治体もあった。
県選管によると、無効票の比率は1950年の第2回参院選の10・28%に次ぐ。近年の国政選挙では、県内の無効票は2%前後という。
無効票の多い自治体は、田野畑村で17・49%、山田町で15・52%、九戸村で13・70%など。各選管によると、主に白票だった一方、別名や関係ないことが書かれた票もあったという。
参院補選は衆院選と同日に行われた。無効票の比率の高い自治体は、衆院選の小選挙区や比例区で、自.民候補や自.民党に投票した比率の高い自治体が多い。
参院補選は広瀬めぐみ氏=自.民を離党=が一連の不祥事で辞職したことに伴って行われ、自.民は「けじめをつける」と候補者を擁立しなかった。自民支持者が衆院選のために投票所には行ったものの、参院補選で投票したい候補がいなかったことが大きな理由のようだ。
https://www.asahi.com/articles/ASSBY12MCSBYUJUB001M.html