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この暖かさのせいなのでしょうか？福島県いわき市で見つかったクマの足跡と見られるもの。これまで、クマの目撃がなかったいわき市。しかも、冬の時期の出没に住民の間では警戒感が強まっている。 いわき市の西部山あいの三和町。 いわき環境保全課・若松慎太郎係長：「クマの目撃が寄せられたのはどうもこの辺りということです」 1月20日「体長８０センチくらいの黒いクマ」を地区の住民が目撃し、その後、市に通報した。目撃場所からやく1.2キロ離れた所では・・・直径15センチほどの足跡が畑に残されていた。 いわき市役所の若松慎太郎係長は「まず大きさですね。大きさが明らかに犬とかよりは大きく見えたというところと、丸い形状をしているので、クマの前足の形に似て見えたと」と話す。その後の福島県の調査で「ツキノワグマの可能性が極めて高い」ことが判明した。 これまではクマが出ないと言われていたいわき市。加えて冬眠の時期の目撃に住民からは不安の声が上がっている。近所の女性は「クマ情報は初めてです。市のゴミには出してたんですけど、私なんか白菜の葉っぱとかちょっとその辺に捨てたりしてたんだけど、それはもうやめようと」と話した。 クマ鈴を持つようになったという男性は、家族が別の場所で足跡を見つけている。「いや～気持ち悪いですよやっぱり、まさかね。この辺にクマなんて考えもしなかったことでしょ」と話す。 市は庭先に生ごみなどを置かないこと。クマを目撃した場合には、市に通報するよう呼びかけている。 では、なぜいわき市でクマが目撃されたのか。専門家に聞いた。 福島大学食農学類の望月翔太准教授は「実は過去４０年で、クマの分布というのが、日本全体でおよそ２倍に増えていると」と話す。全国的な個体数の増加、そして「暖冬の影響も考えられる」という。 福島大学食農学類・望月翔太准教授：「この暖冬が、冬眠しないクマを増やしている可能性は十分にあると思っております。暖冬であれば、割と山の中にエサが残っていたりするので、それを食べていれば、わざわざ冬眠をして体を休める必要はない。ここにはクマがいないから、安心できるという状態では全くないというのが、昨年末から今年にかけて分かりつつあることですんで、我々はそうしたものに対して、きちっと対応していくということが必要ですね」