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全国各地で野生のクマの目撃情報や人への被害が相次いでいます。野生のクマは四国では徳島や高知の山中で生息が確認されています。愛媛で出没する可能性はあるのでしょうか。もし遭遇した場合に私たちにできることは。 岩手県では１０月１９日に７０代の夫婦がクマに襲われ妻が死亡。今年、全国でクマに襲われた人の数は環境省が統計を取り始めて以降、過去最悪になっています。さらに富山県の市街地では連日、クマの目撃情報が相次ぐなど出現する場所も広範囲に渡っています。 実は愛媛でも６年前の２０１７年、宇和島市津島町で大型のクマと見られる野生動物１頭の目撃情報が。西条市と高知県の県境付近の山で去年、クマと見られる足跡が発見されたという情報が１件あったといいます。 県によりますとこれ以降、県内での生存の可能性を示すような跡や目撃情報はないということです。「四国ツキノワグマ協議会」に参加するとべ動物園の佐々木善基副園長に聞きました。 佐々木善基副園長： 「愛媛県には現在ツキノワグマはおりません。現在、高知県と徳島県の県境あたりツキノワグマが生息するのみとなっております」 愛媛でクマの生存が最後に確認されたのは約５０年前。その時捕獲されたクマのはく製が伊予市中山町の建築会社に保管されています。 正本健太キャスター： 「これですか？大きいですね。当時の捕まえたクマ？」 宮崎広實さん： 「そうですね。間違いありません」 このクマはオスのツキノワグマ。１９７２年に小田深山から内子町の集落を通過した中山町のクリ園に出没しました。体長は約１．５メートル、体重８５キロという大きさです。 このクマを猟銃で撃って捕獲したのが当時の猟友会メンバー。このうちの１人が宮崎広實さん（８４）です。 正本キャスター： 「実際に見た時のクマの印象とか覚えてますか？」 宮崎広實さん： 「（銃声で）２～３メートル位飛んだね。走って、そこで（撃って）動かんようになりました」 ところで全国で今、なぜ人里にクマが現れるようになったのでしょうか。 佐々木善基副園長： 「結構人慣れしているクマも出てきたりと、やっぱりクマが増えすぎていることとか、食べ物が少ないというような状況などが考えられます」 松山市の中心部では１０月にサルが出現。丸一日に渡って捕獲作業が行われたほか、去年は住宅街にイノシシが現れて男性の足をかみつくなど、人を襲う恐れがある野生動物があらゆる場所に出没しています。 正本キャスター： 「宮崎さん自身は今のニュースを聞いてみて、思うことって何かありますか？」 宮崎さん：「東北の方で街中でどんどん被害が出ておりますね。やっぱり気をつけないかん。イノシシには噛み付かれたと時々この中山地区でも聞きますね」 もしクマに遭遇した場合の対処は。 佐々木善基副園長： 「まず熊に刺激を与えないということが一番です。その場にじっとしながらゆっくり後ろへ逃げていくっていうこと。中にはもう完全に伏せてしまうっていうのが安全策だという説もあります。遭遇した場合はパニックになることがあるかと思います。そこは冷静に受け止めて、対処の仕方を予め把握していくということも大切なことに繋がっていく」 #愛媛県 #伊予市 #中山町 #宇和島市 #津島町 #西条市 #クマ #ツキノワグマ #生存 #可能性 #遭遇 #対処 #野生動物 #熊 #目撃情報 #足跡 # 四国ツキノワグマ協議会 #とべ動物園