万博はなぜ開催されることになったのか。交通手段が限られる夢洲を会場にした理由は何か。誘致の中心を担った松井一郎・前大阪府知事(61)に聞いた。
――その年の12月、橋下氏とともに当時の安倍首相や菅義偉官房長官に協力を要請した。
安倍さんも最初は懐疑的で、「うーん、今から万博なの?」と。日本が直面している超高齢化という課題を解決する新しい万博を作りたいと言ったら、安倍さんも「それはやりがいのあるチャレンジだね」と。
――「並ばない万博」を目指して入場予約を徹底しているのは、夢洲へのアクセスが限られるためだ。この結果、入場券の購入手続きが複雑になっている。
健康に一番悪いのはストレスだから、ストレスフリーな万博にしようと言った。夢洲には鉄道や道路があり、海からも行くわけで、それほどアクセスが悪いとは思っていない。予約手続きの煩雑さは、この前、万博協会の石毛さん(石毛博行事務総長)にも何とかしてくれと電話で伝えた。